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震災から6年経ちました。まちは確実に復旧してきています。 |
これからは、復興です。 |
2016年3月24日に、亘理臨時災害放送局「FMあおぞら」は、閉局しました。 しかし これからのまちの復興に、コミュニティFM放送局が、必要だと考え、 コミュニティFM放送局「FMあおぞら」を開局します。 |
亘理臨時災害放送局「FMあおぞら」は、復旧の目途が立ったことで、その役割を終えました。 では、このまちにメディアがなくていいのかといえば、そうではありません。 まちのひとたちのコミュニケーションを成立させる地域メディアが、必要です。 その役割を果たすのが、コミュニティFM放送局です。 そこで、株式会社を設立して、開局・運営を目指します。 とはいえ、被災した亘理町の多くの事業者、商店は、まだまだコミュニティFM放送局を支援できる体力は、まだまだありません。臨時災害放送局を開局・支援した町(自治体)も、被災した庁舎の代わりにプレハブで、日々の町民サービスを行っています。町もコミュニティFM放送局が必要なことは十分理解していますが、町が全面的に支援して開局というゆとりはないと判断しました。 東日本大震災を受けて開局した多くの臨時災害放送局が、コミュニティFM放送局への転換を希望しながら同じような理由で、断念しています。 私たちも、一旦は諦めかけましたが、全国のコミュニティFM放送局の状況を調べていくうちに、 運営方法によっては、事業継続が可能であると判断しました。 事業継続が見込めるのであれば、開局を推進しようと決断しました。 |
株主募集について |
コミュニティFM放送局「FMあおぞら」の開局、運営を行う法人、株式会社エフエムわたりを発起人設立しましたが、この法人の増資を行い、 開局・運営に必要な資金の調達を行いたいと考えています。 つきましては、 閉局したFMあおぞらが、コミュニティFM放送局として再開するなら応援しよう・・・とお思いのわがまちのひと、 亘理町には縁もゆかりもないけど、株主になって、応援しようと思っていただけるひとを、募集します。 |
株式会社エフエムあおぞら株主募集 |
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臨時災害放送局の現状 |
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東日本大震災後、わずか2週間後に放送を開始した亘理町臨時災害放送FMあおぞら。 以来5年間、町の復旧への歩みと防災生活情報、そして町の人々の声を伝えてきました。 この経験はコミュニティFM放送でも直接大きな力を発揮することは間違いありません。臨時災害放送として新たに立ち上がった局の多くは、資金の問題がコミュニティ化の前に立ちふさがっています。でも、本当はどの市町にもコミュニティFM放送が必要なのです。資金的な理由だけでコミュニティFM放送をあきらめるのは、あまりにも残念です。 |
FMあおぞらは、こんな放送を目指します。 |
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まちを元気にする放送 平日9:00から18:00 土・日9:00から16:00まで、すべて生放送。 亘理町の旬な話題を“タイムリーに”お届けしていきます。 例えば・・・ 「コロッケが揚がりましたよ~」 「新作のケーキができました」 「○○のランチを食べてきたけど美味しかったー!ぜったいオススメです」 イベントの参加者が少ない…「みんな来て~」 「○○で献血を行っているけど、AB型が足りないみたいです」 「交通事故で渋滞しています。急いでいる人は迂回して」 「詐欺電話があちこちにかかっているみたいです。注意してくださいね」 認知症のおじいちゃんが今、いなくなった…探してー! 「明日は3歳児検診があります」 「今週末、○○でマグロの解体ショーがあります。ライブ中継もするので、 会場に行けなくてもラジオで楽しめますよ」 などなど、亘理町のこんな情報を毎日「生」で放送します。 もちろん、町民の皆さんにご出演していただく機会もあります。 放送を聴いて、町の人たちが外に出て、様々なコミュニケーションが生まれたら、 きっと町は元気になります。 防災メディアとしてのFMあおぞら 亘理町にとって忘れてはならないのが、防災の役割です。 東日本大震災のような災害を、もう二度と経験したくはありません。 しかし、予想もしない出来事が全国各地で起こっていることは事実です。 放送局があれば、「被害に遭う前に」注意を促すことが可能です。 東日本大震災から6年、「臨時災害放送局」として情報を発信してきた経験を活かし、 事前の注意喚起をFMあおぞらは徹底します。 また、大きな災害だけではなく、度重なる地震、局地的な大雨、台風、竜巻、停電…。 こんな時も、町役場と連携し、亘理町で暮らす人たちの気持ちに寄り添った放送を心がけ、 安心を届けていきます。 停電になっても、乾電池があればラジオを聴くことができます。そこが魅力です。 |
FMあおぞら代表挨拶 |
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株式会社エフエムわたり 代表取締役 NPO法人エフエムあおぞら 代表理事 吉田(苫米地)圭 |
東日本大震災で被災した亘理町。今復旧から復興へと向かっています。 復興に欠かせないのが地域コミュニケーションの成立。 コミュニティ放送は復興のカギだと考えています。 私たちの亘理町は南東北の温暖な気候と、豊かな自然に恵まれた小さな町です。東日本大震災を乗り越えて、復興へ向かって歩みを続けています。私たちが大きな災害という経験を通じて知ったことの一つ。 それは、人が人とつながることの大切さでした。人と人がつながって初めて町は元気になる。そして、コミュニティ放送は、町のみんなの声が生き生きとあふれる、広場のような役割を果たすことができるのだということです。 それは5年間の臨時災害放送を通じて、この町の人ならば誰もが知っています。だからこそ、この町にコミュニティ放送がほしい。コミュニティ放送は、普段のなにげない生活の中でも、万一の時にも、人と人のつながりを作り、きっと一人一人の生命の輝きを守ることができるから。そう考えて、私たちはFMあおぞらを開局します。 みなさんの温かい目でコミュニティ放送のあるこの町の歩みを見守ってください。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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